黒鯛編 > 驚異的なアタリの数

■釣りが可能な季節とアタリの数

ホームグランドである東京湾・東京港の場合、黒鯛の釣れる時期は3月中旬~10月中旬までとなり、良い釣果に恵まれる時期は、5月末~8月前半までとなります。

その日の釣果は海水のニゴリに影響され、ニゴリがあればアタリの数は多く、薄いとアタリの数が減ります。
また、風向きと強さで釣果が変動しますので、当日どの程度釣れるかはお電話頂ければご説明できます。

尚、潮位による釣果の違いはありませんが、大潮の干潮時間にはアタリの数が減ります。
その原因は、普段水中に沈んでいるカラスガイの層が水面付近に出てしまうからです。

■驚異的なアタリの数

船から黒鯛を狙うと、普段体験できない数のアタリがあります。
最盛期である5月末から8月前半までは、100~200発のアタリがある事が良くあります。

東京湾には、堤防・磯・岸壁・テトラ・イカダなど、黒鯛狙いの釣り場は多々ありますが、5時間の釣りで100発のアタリがある事は常識的に考えられないのではないでしょうか?

サラリーマン時代の私は、磯でコマセを撒いて黒鯛を狙い、その後、沖の堤防に渡船し落し込み釣りで黒鯛を狙いました。

朝から15時頃まで釣り続けて、10発のアタリがあっただけで大喜びする状況。
アタリが3回だけとか、5回だけなどは当たり前。
この為、東京・千葉・神奈川に住んでいる釣り人は、数多くのアタリを求め、地方遠征してまで黒鯛を狙いに行きます。

そんな現状が、船から障害物を狙うと100発を超えるアタリを体験でき、釣れる魚のサイズも大きいのです。
「数多くのアタリを体験したい! 50cmオーバーの大物を釣りたい!」との夢をお持ちの方、当船でチャレンジしてみませんが?

尚、船酔いが心配の方は、『遊漁船のしくみ』の項目内に文章を載せていますので参考までにどうぞ。↓↓↓
どのくらい揺れますか?船酔いしそうで、とても心配なのですが!

■黒鯛のキャッチ数は、バラシとスッポヌケの数が影響する!

一般の堤防や磯からの釣りと違い、船から黒鯛を狙うとバラシとスッポヌケが多いと感じます。
まあ、根本的にアタリの数が多いのでバラシが多いと感じてしまうだけかもしれません。

平均すると、キャッチ数はアタリの数に対し1/3程度になります。
1/3とは、60発アタリがあった場合のキャッチ数は、20匹前後となります。
 

キャッチ率が1/2になる事は滅多になく、当日使用したハリの種類や大きさ、釣り人の技量や魚の活性など、好条件が重なった時に限り、アタリに対し半分の魚をキャッチできることがあります。

まあ、簡単に言うと、バラシやスッポヌケが少なければキャッチ率が高くなるってことです。
逆に、バラシやスッポヌケが多い時は、キャッチ率が1/4や1/5になる事も良くあります。
バラシ対策については、『釣り方の基本』の項目で説明しています。

また、「なぜバラシやスッポヌケが多いのか?」については、『船でのヤリトリ』の項目で説明しております。

■黒鯛の釣れる季節とアタリの数
 釣れるサイズ=40cm以上/キャッチ数=1/3/お一人で乗船された場合

3月中旬
 ~3月末
1~8匹 状況が良ければ、10~20匹
4月前半
 ~4月中旬
5~15匹 状況が良ければ、20匹前後
4月末
 ~5月前半
1~3匹釣れる程度 状況が良ければ、10匹ぐらい
産卵後の”中だるみの時期”で釣果が悪くなります。
ゴールデンウイークは毎年釣れない時期。
2023年はタマタマ釣れました。
5月中旬 3~15匹 状況が良ければ、20~30匹
5月末 20~30匹 状況が良いと40匹以上
6月前半
 ~6月末
20~30匹 状況が良いと50匹以上
7月前半
 ~7月末
20~30匹 状況が良いと50匹以上
梅雨の影響で雨ニゴリが入るとアタリの数が減ります。
8月前半
 ~8月末
20~30匹 状況が良いと50匹以上
8月は高水温で岸壁に付着しているカラスガイが死滅する時期です。
死滅が始まった時はアタリの数が増え、死滅が終わるとアタリが減ります。
9月前半
 ~9月末
10~30匹 状況が良いと40匹以上
釣れるサイズが小さくなりチンコロが増えるます。
台風接近や風向きの影響で海水のニゴリが無くなると、黒鯛シーズンが終わる可能性が高い季節です。
10月前半
~10月中旬
5~15匹 釣果が悪くなる
海水にニゴリがあれば中旬まで釣れますが、ニゴリが無くなれば黒鯛狙いは終了となります。
10月中旬
~11月中旬
病気の黒鯛師が狙いに行く季節。
運が良ければ、3~10匹釣れる程度
日に日に釣果が悪くなり、1~3匹釣れる程度となります。

■近年の状況

東京オリンピックが開催された2021年から、東京湾内のカラスガイの付着が非常に悪くなりました。
原因はわかりませんが、この現象は2023年になっても続き、障害物はカキ殻とフジツボが少しだけ付着している状況です。


黒鯛の大好きなカラスガイが無くなった事により、岸壁で生息していたカニまでも居なくなり、黒鯛はエサを求め、人間が住む都会の水路へ移動を始めました。
また、ノリの養殖のノリを食い荒らすなど、害魚として取り上げられることが多くなりました。


当船でもこの影響は大きく、3年連続でアタリの数が減り、キャッチする魚のサイズも小さくなりました。

カラスガイの付着が悪くなった原因はわかりませんが、「オリンピックの水上競技に於ける水質浄化のために、東京都が何かをしたのではないか?」との声が多いです。

2024年はどうなるかわかりませんが、カラスガイの付着が例年通りに戻って欲しいです。