黒鯛編 船からの落とし込み釣り(ヘチ釣り)とは?
このページで紹介する『船からの落とし込み釣り』は、今まで極一部の釣り仲間が実戦してるだけで、釣り雑誌などでは紹介されていませんでした。 この釣り方が凄いところは、最盛期である6~7月には、アタリの数の平均値は100発となります。 ![]() 東京湾の磯・堤防・岸壁・テトラから黒鯛を狙いっても、キャッチ数が10匹を超えることは稀だと思います。 それが、5時間の釣りで20~50匹の黒鯛が釣れてしまう物凄い釣り方なのです。 狙うポイントは、人間の気配を感じない障害物を狙うスタイルとなります。 ![]() 当船が2001年に開業し、船から狙う黒鯛釣りが世間に広まり、2003年の夏頃より同業者ができ、TVや釣り雑誌などで紹介されるようになりました。 現在では、東京湾でも同業者が増え、釣り人からの認識度がアップしたと思います。 最近では、ボート黒鯛と言われたり、ルアーロッド+ワームで行うチニングも流行って来たようです。 ご存知だと思いますが、黒鯛の落とし込み釣りとは、磯・堤防・岸壁・テトラなどから黒鯛を狙う釣り方です。 この釣り方を、船の上からやってしまおうと私が考え出したのが、『船からの落し込み』釣りです。 ![]() 一般的に『黒鯛を狙う船の釣り』と聞いて想像する事は、『コマセ釣り』ではないでしょうか? 今回皆さんにご紹介する『船からの落と込み』は、堤防で使用する2.7m前後の短竿を使い、『船の上から人間の気配を感じない障害物を狙う釣り方』に置き換えた釣法となります。 ![]() ![]() ![]() 黒鯛の落し込み釣り(ヘチ釣り)で使用する、2.1~3.1mの短竿とタイコリールを使います。 お勧めするロッドの長さは2.7mで、リールは木製がお勧めですが、殆どの方は最近流行の金属製を好まれます。 ラインは黒鯛落し込み用ラインの3号か、磯用の見やすいカラーの4号がお勧めです。 一般的な2号や2.5号だと、障害物の巻かれた時に切られやすく、2号のハリスを使いますので、引っ張りっこした時、ハリスの方が強度が強いので道糸側が切れます。 ![]() ルアーロッドの場合は、6~7フィートのロッドを使用し、スピニングリールやベイトリールを使用します。 お勧めするロッドの長さは6フィートで、7フィートだと重く長すぎて使いずらいと言われる方が多いです。 ちなみに、ベイトロッドは仕掛けの重さが軽いので、慣れた方以外はラインがバックフラッシュして使いずらいです。 ラインは、PEライン・ナイロン・フロロカーボンなど、お好きな商品で大丈夫です。 殆どの方がPEラインを使われますが、太さは1~3号までお好きな太さで大丈夫です。 お勧めのカラーは釣り人により異なりますが、ラインがハッキリ見える商品が良く、『バークレーのファイヤーライン』が個人的には見やすいと思います。 ![]() ルアー・ロッドとスピニングリールの組み合わせでは、正確な投入を行えない関係からアタリの数が半減します。 ただ、短竿を使い慣れていないお客さまやルアーマンの方は、使い慣れたルアーロッドの方が釣りやすいかもしれません。 ![]() ハリスは2号、ガンダマはB~4Bまでを使用します。 針はお好きな商品で大丈夫です。基本は1~7号を使用します。 ![]() エサは『エビ・カニ・ツブ(カラス貝)』を使い、水深3m以内を狙う『タナ釣り』を船から行なう感じです。 生きたエサを使用しますので撒き餌さなどは一切使用しません。 イメージとしては、堤防で行う『黒鯛の落とし込み釣り』と同じ釣り方となります。 この釣りが可能なのは昼間で、夜は殆ど釣れませんので営業はしておりません。 |
![]() 私が紹介する『船からの落と込み釣り』が面白い理由は、堤防の釣りの延長線上にあるところです。 「日頃、黒鯛を何匹も釣りたいが、なかなか釣れない」 「黒鯛のアタリは非常にわかりづらい」 「実際どんなアタリがあるのか体験してみたい」 と思われている方には、正に打って付けの釣り方です。 ポイントによっては、一投目で釣れる可能性が80%の確率を超えるポイントや、2,3回エサを落せば釣れる可能性の高い場所が多数存在しますので、楽しい釣りを体験することができます。 私はこの釣り方で、今まで漁師として生活してきました。 本来であれば、絶対秘密の釣り方&釣りのスタイルでしたので、この釣り方を仲間内にしか話しをした事がありません。 しかし、不景気により生活が苦しくなり、遊漁船をはじめる事になった事で仕方なく公表する事にしたしだいです。 文章の中には、未だに公表できない部分も多々ありますが、一度体験して頂ければ、この釣りの楽しさと凄さが判ると思います。 ちなみに、この釣り方に関する取材・釣り雑誌への投稿などは全てお断りしております。 その理由は、同業者やマイボート利用者が増え、狙うポイントが少なくなる事を警戒しているからです。 |