【アタリの判断をライン変化から推測する方法】

 黒鯛のアタリについては、【一番難しいアタリについて 1ページ目】と、【一番難しいアタリについて 2ページ目】の項目でご説明した通り、発生するアタリの70%が”止まるアタリ”です。

 次の項目【聞きアワセのコツと重要性】へ移る前に、ライン(ミチイト)の変化による黒鯛のアタリについて、再認識しましょう♪

 授業内容⇒ このページでは、実際ラインがどのような感じになるか説明します。

 皆さんが思い描く魚のアタリは、引き込みむのが当然とのイメージではないでしょうか?
 この私も昔はそのように感じていました。

 しかし黒鯛の落し込み釣りでは、この常識が通用しません。
 アタリの出方は止まるアタリなのです。

 沈んで行くはずのライン(ミチイト)が沈まなくなる状態こそが止まるアタリなのです。

 よって、止まるアタリを見慣れていない釣り師の方にとっては、もし止まるアタリが発生したとしても、頭の中で「アレ?」と考えているだけで身体が動きません。

 そう、あらかじめ脳に、「ラインが止まったら聞きアワセをする」と言う情報をインプットしておかなければ身体が動かないのです。


 ちなみに、当船にお越しのお客さまの聞きアワセのタイミングは約8割の方が遅いです。
 早くするには乗船回数を増やし経験を積むしかありません。
 もちろん、お金に余裕がないと無理ですが・・・。(~o~)
 実は、聞きアワセの行動を早くする秘訣は簡単なのです。
 その秘訣とは、一般的な常識を頭の中から捨て去り、「ラインに変化があったら腕を動かせ!」と、あらかじめ脳に言い聞かせておけば良いだけなのです。

 しかし、「ラインに変化があったら腕を動かせ!」と脳にインプットしても、その行動に邪念を抱いたら全ての行動が遅くなります。

 その邪念とは? 答えは次の項目【聞きアワセのコツと重要性】にて説明しています。


 まずは、これから記載する文章をお読みになり、アタリの出方に対する認識を変えることで素早い行動が取れるようになります。

 また、この文章ではライン変化から推測するアタリについて記載しております。
 この後、【聞きアワセのコツと重要性】の項目をお読みになれば、今までの釣りスタイルが変わると思います。
 多分? (~o~)

 ご注意:夜釣りにおけるアタリの出方や釣り方は全く別のものとなります。




■堤防やテトラで行う、一般的な落し込み釣りを行った場合でのライン変化

 一般的な落し込み釣りとは、ラインにタルミを持たせながらエサを自然なスピードで落とす釣り方です。



 上図、@のラインがタルミを持たせながらエサを落としている状態です。
 画像では右向きにラインが膨らんでいますが、膨らみ方は風向きにより変化します。

 落としている最中に黒鯛のアタリがあるとA〜Cのようになります。
 アタリのイメージはこの図の通りで、ラインが一瞬風にあおられたかのような感じがエサの着底又はアタリとなります。

 このラインがフワァとなる時間は、0.5〜6秒と様々です。

 ラインが止まっている時間が2〜6秒であれば、「これはアタリ」と判断しやすいのですが、
 0.5〜1秒間の時には、ラインが一瞬フワァとなるだけなので見落とす危険性があります。

 0.5〜1秒間のイメージとしては、Aのようにラインが一瞬フワァと膨らみ、0.5〜1秒経過後@の状態に戻ります。
 私は0.5〜1秒間の変化があった場合、竿を持つ手が勝手に聞きアワセの動作をしています。

 目で見た情報を脳で考え、
 「風のせいかな? 波による問題? 手を動かす? このまま釣り続ける?」なんて考えている時間はないのです。

 なので、この微妙な変化の時にも手を動かすように脳に命令をしておかなければないません。
 まるでロボットみたいですけど・・・。 
                             
「あの〜〜チョッチ聞きたいんですけど〜、風が強い日や波のある日はラインがフニャフニャするので、微妙な変化だらけですよね〜。
 こんな時ムムちゃん先生はどうしているのでしょうか?」
「ハァ〜イ 私は風や波の強弱が激しい場合、釣り方の基本を変えちゃいます!」
 「その釣り方は下の項目にあるラインを張りながら落す方法です」

 「簡単にゆうと、釣りづらい時にはガンダマの3Bや4Bを付けて、師匠から学んだ秘伝のスピードでエサを落します」
 「自分の腕を下げる動作でエサの落下スピードをコントロールしますので、どんな条件(ベタナギガボンガボン)でも常に同じスピードで探れるんだよ!」

 「とは言っても、風速が15mを超えるとつりづらいけどね!」
 「それと・・・堤防が高いとライン全体が風で引っ張られちゃうから釣りづらい時もあるけどね!」

 「こんな時には、探る水深より上にガンダマの4Bとか5Bとかを付けて、ラインが風で吹かされないようにする方法もあるんだよ!」
 「それでね! ラインがピーンと張った状態で落としているから、それほど風の影響でユラユラしないわけね!」

 「それでね! 風がビューなんて一瞬強く吹いた時なんかは、自分の身体や顔に当たる風の強さとラインのフケ方が同調するから、アタリじゃないと判断できるわけ」

 「でもね、風や波の高い時には、1回落すのに、1〜4回ぐらい聞きアワセをしながら落す事もあるんだよ!」
 「この釣りに慣れているムムでも、風の影響なのか波の影響なのか魚なのかの判断ができない事が多いって事ね!」

 「例えばね〜、水深3mまで狙うタナ釣りで、風ビュービュー&波バチャバチャの時なんて、1回落すのに聞きアワセを4回も5回も行う時だってあるんだよ!」

 「まあ、こんな条件の時は平均2,3回ぐらいだけどね!」
 「でもね! ガボンガボンの時には魚の活性が上がる時が多いのでチャンスなの」

 「それでね! こんな条件の時に限って、エサを1秒ぐらいくわえてから”ペッ”て吐き出しちゃうことが良くあるのよ!」
 「やられた時はメチャ悔しいわ!」

 「だから黒鯛って憎たらしいけど可愛いヤツって感じ!」
 「キャ〜〜〜、恥ずかしい〜〜」

 「だからね、アレ?って思った時には躊躇しないでジャンジャンバリバリ聞きアワセをしちゃうのよ!」
 「あら、なんかパチンコの宣伝みたいね! そうそう、ムム最新作 FEVERパワフルワールド宜しくね!」
「よくわかりました ありがとうございます」



■堤防やテトラで行う、ラインを張りながら落す方法でのライン変化

 この釣り方の特徴は、
 ハリのチモトへ取り付けるガンダマのサイズを2B〜4Bと重くし、ラインを常にピーンと張り、
 腕を下げる動作でエサを落すので、常に自分の思い描く落下スピード(秘伝のスピード)でエサを落すことができます」

 この釣り方は、ベタナギの条件でも風速が10mを超えるガボガボな条件でも、常に同じスピードで探れるのが特徴です。
 また、黒鯛が最もヒットしやすい秘伝のスピードでエサを落しますので、必然的に黒鯛のヒット率が高くなるわけです。

 で、私はこの方法での釣り方を得意としています。

 例えば、一般的な落し込み釣りの基本であるラインにタルミを持たせながらの釣りの場合、使用するエサの大きさに比例し水中での落下スピードが変化しますよね。
 なので、大きなタングガニを使った時などは、スーーって速いスピードで沈んじゃいます。

 このタンクをゆっくり沈めたい時は、ラインを張りながら秘伝のスピードで落せば良いわけですね!
 そうそう、この秘伝のスピードについては、項目【エサを、いかに自然なスピードで落すか】で説明しています。

    

 上図、@の状態が、ラインを張りながらエサを落としている状態です。
 エサを落としている最中は、重めのオモリを使っていますのでラインは常にピーンと張ったままです。

 そして、黒鯛のアタリがあるとA〜Cのようになります。
 画像では右向きにラインが膨らんでいますが、膨らみ方は風向きにより変化します。

 アタリのイメージはこの図の通りで、ラインが一瞬風にあおられたかのような感じがエサの着底又はアタリとなります。
 ちなみに、風速が2m以下の場合Aのライン変化となり、風速が4mを超えるとBCの変化となります。

「あの〜、ムムちゃん先生、一般的な落し込みスタイルであるラインにタルミを持たせながら落す方法と、このラインを張りながら落す方法、どちらの方が釣りやすく尚且つ黒鯛が釣れやすいのでしょうか?」

「え〜とですね! 結論を言っちゃうと、人それぞれの好みの問題なのでわからないです」
 「それに、この落し方以外に、下の項目にあるラインを水面に浮かべる方法もありますので、自分の好みのスタイルを選べばいいんじゃないですか」
「え〜〜、自分で選べと言われても・・・」
 「じゃ〜、質問内容を変えて聞きますけど、どの方法がアタリの判断がしやすいですか?」
「アタリの判断がしやすいのは、ラインを張りながら落す方法と、ラインを水面に浮かべながら落す方法です」
 「但し、風が強くガボンガボンの条件でのアタリの判断は、ラインを張りながら落す方法が一番判断しやすいですね!」
「じゃ〜ラインを張りながら落す方法がどんな条件でも一番良いとの事ですよね!」
 「じゃ〜、なんで釣り雑誌やTV・ビデオで宣伝していないのですか?」
「それは秘伝だからかな〜?」
 「うん〜、これ以上は落し込み釣りの核心部分であり秘密の部分なので、お教えできません」
「エェ〜、大金払って講習会に参加したのに教えてもらえないのですか?」
「はい、この核心部分は師匠から伝授された秘伝の奥義に関係する部分なのでだめなんです」
 「ごめんなさい、私の笑顔で許して!」
「お願いしますよ〜、ムム先生・ナナ先生・ジャム先生〜誰か助けて〜」

「ムムちゃんは師匠の教えをチャント守る良しこちゃんなのでナナが続きを説明しましょう♪」
 「釣り雑誌やTV・ビデオに登場する方は名人ばかりなので、釣り場ではどんな条件でも釣れる可能性の高い秘伝のスピードでエサを落しているんですよ!」

 「そう、無意せずにね!」
 「意識せずに落しているから、雑誌の文章では詳細を説明しにくいのではないでしょうか?」

 「それとも、私の師匠と同じように『この釣り方は秘伝だから絶対に他人に教えるな』との気持ちで文章を書いているのかもしれませんよ!」

 「それとも、『釣り方の基本は先輩釣り師の行動を目で見て盗め』なんて、昔ながらの教えを守っているのかもしれませんよ!」

 「例えば、有名な山下正明名人のエサを落すスピード、これが秘伝のスピードです」
 「このスピードを知りたい方はビデオを購入するのが良いですね」

 「そして、エサの落し方はラインを張りながら+若干のイトフケを作りながらって感じかな〜」
 「ちなみに、私のエサを落すスピードは山下名人より、ほんのチョットスローです」

 「この落すスピードは実際同じ堤防に乗り、山下名人の釣り方を目で見て確認しましたので間違いないです」
 「まあ2回だけですけど・・・。 それと釣り仲間から借りたビデオの映像でも秘伝のスピードで落しているように感じます」

 「そうそう、有名人と言えば田中正司さんと米山修さん」
 「田中名人は、エサをフワフワと落すのが大好きな方で、イトフケを作りながらゆっくり落します」

 「で、ガボンガボンの条件でも釣りのスタイルは変えることなく、軽いオモリでフワフワと探り続けます」
 「米山名人は、エサを若干早めに落します」

 「イメージ的には山下名人より早めに落しています」
 「それに、関西の山本太郎さんのように目印仕掛けを多用する方は、当日の状況・天候・探る水深を考慮し、使用する目印の種類を変えますよね」

 「これは、自分の思い描く水深を秘伝のスピードで探れるように考えながら目印の仕様を変えているんです」
 「こんな感じで、釣り人それぞれお気に入りのスピードがあるのです」

 「で、説明が長くなったので、詳細は項目【エサを、いかに自然なスピードで落すか】で確認してください。
 「まだ、更新していないけど! ウフフ・・・」
「あの〜、なぜ釣り雑誌に記載していないかに付いては?」
「あ〜そうでしたね」
 「多分、自分の落し方はイトフケを作りながら落し込んでいる思っているからだと思います」

 「名人級の釣り師の釣りを見ていると、イトフケを作りながら落している時もあれば張りながら落している時もあります」
 「そう、条件により様々なんです」

 「イメージ的には、海が穏やかで凪の時は、私を含め大部分の釣り師の方がイトフケを作りながらエサを落しています」
 「しかし、風が強くなると釣り方がガラリと変わります」
 「そう、様々なんです」

 「なので、一般的なイトフケを作る方法で落す記事が多いのではないでしょうか?」
 「もちろん推測ですけどね!」

 「現に、私が落し込み釣りを教わった際、師匠は『ラインにイトフケを作りながら落している』と言っていましたが、釣りの姿を横で見ていてもイトフケを作っているように見えない時があります。

 「それは、風速4mを越えた時と潮の流れが速い時です」
 「その姿は、どう見てもラインを張りながら竿で落下スピードをコントロールしているのです」

 「でも本人はイトフケを作りながら落していると言い張ります」
 「まあ、こんな感じが現状です」

 「はたから見るとラインを張りながら落しているように見えても、その本人はイトフケを作れるようガンダマのサイズを調整し、自分にしかわからないようなイトフケを作りながら落しているのだと思います。

 「そして、その落下スピードが秘伝のスピードになるよう無意識の内に調整しているのです」
 「こんな感じで、宜しいですか?」
「大変勉強になりました。 ありがとうございました」 




■堤防やテトラで行う、ラインを水面に浮かべる方法

 下図のようにラインを水面に浮かべアタリを見る方法です。

      

 ラインの浮かべ方は人それぞれで、S字状/8の字状/渦巻き状/適当とに分かれます。
 関西方面では目印仕掛けを良く使われるようですが、関東では普通のラインのまま釣りをします。

 アタリは海中に沈んでゆくラインのスピードがフワッと遅くなった瞬間が怪しく、このフワァがエサの着底又はアタリとなります。

 この落し方の利点は、入るアタリが目視しやすいことです。
 とは言え、入るアタリの絶対数は少ないので、この釣り方に拘る必要はありません。

 尚、この落し方は釣りをしていて楽なのですが、沈むラインを見つめる行動に慣れるまでは止まるアタリを見落とす危険性があります。

 また、波立っている時には水面が上下する関係からアタリの見極めが難しくなりますし、水面に浮いているラインが全体的に沈んでいっちゃうので釣りづらくなったりします。。
 まあ、慣れですけどね!




■沖目狙いにおける、水面に浮かぶラインの変化について

 堤防・テトラ・磯から行う、沖目狙いに用いる、遠投した際のラインの変化について説明します。

 

 上図、堤防から5m沖へエサを投げ入れた時の状態と考えてください(海面にラインが浮いている状態)

 上側のラインの状態は仕掛けを投入した瞬間の状態です。
 エサが沈むにつれ、下側のラインの状態に変化してゆきます。

 もちろん、狙い場所の問題・潮の流れ方の問題・竿の角度の問題で必ずしも図のようにはなりません。
 
 この場合のライン変化は、赤丸印の部分を目視しすることで行います。
 そして、沈んでゆくラインがフワッとなった瞬間が、エサの着底又はアタリとなります。

 普段から沖目狙いの釣りをされる方であれば、水面に浮かぶラインの変化で、エサの着底が手に取るようにわかるのですが、たまにしか行わない方や全く行った事のない方にとっては、水面に浮かぶラインの変化で着底かアタリかの認識にをするのに苦労すると思います。

 尚、沖目狙いの詳細については、【秘伝 沖目狙いのテクニック】の項目にてご確認ください。




■ここまでの、まとめ

 どの方法で釣りをするかは皆さんの好みの問題です。
 私は黒鯛を狙う場所や、その日の風や波の条件で釣り方を変えながら、当日最も良いと思われる方法で釣りをします。

 黒鯛のアタリはラインがフワリと変化するだけですので、
 この瞬間に聞きアワセを行わないとエサを潰され吐き出される可能性が高くなります。

 この屈辱を少なくする為&黒鯛のアタリを多くする為には、海の状況に合わせたエサを落すスタイルが明暗を分けます。
 皆さんは色々な方法を試し、ライン変化を確認しやすいお気に入りの落し方を見つけてください。

「あの〜ムム先生〜えっと〜〜」
「あら、また貴方ですか! なんです!」
「いや〜、秘伝のスピードってどのくらいのスピードなのでしょうか?」
「秘伝だから、お教えできません」 キッパリ!
「それでは質問内容を変えて、イトフケを作りながら落すスピードはどのくらいの速さなのですか?」
「使用するエサが自然なスピードで海中に沈むスピードです」
「自然なスピードと言っても、使うエサ種類や大きさで違いますよね」
  「それに、オモリを付けないとしてもハリの重さがありますよね」
「ハリにオモリを付けないでエサを落した時のスピードが自然なスピードと言います。 多分?」
 「それとも、エサにハリを付けないで投げ込んだ時のスピードかも? 良くわかりません」
「エ〜〜、ドボジヨウ〜」
  「オモリを付けないとしても、海中への落下スピードはエサの種類と大きさでマチマチになるような気がするのですけど・・・」
「質問されたお兄様、今の回答はムムがわざとイジワルな回答をしたのです」
 「許してあげてくださいね」
 「ここからはジャムが引き継ぎましょう」

 「ムムの回答は、実は皆さんをわざと困らせる為の作戦なんです」
 「今の回答、なんとなくアチコチで聞いた記憶がありませんか」
「そういえば〜ありますね〜。 多分釣り雑誌だと思います」
「そうですね! 釣り雑誌で紹介されている表現です」
 「実は、一般的な落し込みのスピードや秘伝のスピードは、文章で説明できないのです」
 「この落し込み釣りが難しい要因の一つが、文章でこのスピードをお伝えできない事です」

 「私が思うに、この『自然なスピードで落す』との表現は、非常に良い伝え方だと思います」
 「だって、HPの文章をグチャグチャ書いている私が、どの様な言葉で表現したら良いかわからないのですから」
 「ナナちゃんもそう思うでしょ?」
「その通りです」
 「文章じゃ表現できないので、実際に釣り場で先輩釣り師の釣り方を見て覚えるしかないのです」
 「なので船長の冒頭のコメントで、『文章では50%しか伝えられない』って書いてあったんです」
 「こんな回答しかできませんが、どうか許してくださいね」
「どうしても、名人の落し方とスピードをチェックしたいのであれば、ムムが話していたようにビデオやDVDを買いましょう」
 「それか、東京湾黒鯛研究会主催のヘチ釣り講習会に参加しましょう」
 「開催は年に1回 詳細は福の神丸のTOPで紹介されます」
「そうそう、2010年と2011年は船長が講義の講師やるらしいよ」
 「講習会の資料作り直すの手伝えってうるさくて困っちゃう」
「皆さ〜ん、スピードを知りたい方は参加しましょう そこのお兄さんもね」
 「私達はパチンコのお仕事があるので行けないけど・・・」
「良くわかりました。 講習会に参加します」




■ラインの変化は、色々な条件で発生する

 ラインがフワリと変化する状態は黒鯛のアタリによるもの以外に、
 『風や波の影響』によるものや、『仕掛けが障害物に引っかかった』場合などがあります。

□ラインがフワリと変化する条件とは?
@エサが着底した場合
Aエサが岸壁に引っかかった場合
 岸壁=カラス貝・カキ・フジツボ・海藻など
B風の影響でラインがふけた場合
C波の上下の影響でラインがたるんだ場合
Dクラゲにエサやラインが触れた場合
E黒鯛以外の外道のアタリ
Fラインが変化した理由は定かではないが、おかしな動きをしたと判断した場合


 上の表内の文章のように、ラインがフワリとしただけではアタリと判断できない関係で、落し込み釣りではラインに違和感を感じたら仕掛けを少し上げて ”聞いてみる”行動が必要となります。

 そして竿に重みが乗ったらアワセを行う。
 これが 『聞きアワセ』の行動です。

 「以上で、講義を終わります。」
 「ご清聴頂き、ありがとうございました!」

ムム:「あらオデブチャン、何か言いたいことありそうね〜」
タ:「先生、皆なの前でオデブチャンは失礼でしょう〜 まあ、この言われ方、気に入っていますけど・・・」

タ:「一言皆さんに伝えさせてください」

 
 ベタナギの時はライン変化で止まるアタリの判断がしやすいのですが、
 風の影響や波の上下がある場合、ラインが常に異常な動きをしますので、『聞きアワセ』をすべきか常に悩むことになります。

 長年この釣りをしていると、風や波とは異なる”オカシイ状態”がある程度判断できるようになるのですが、慣れていない方は積極的に 『聞きアワセ』を行う必要があります。

 聞き合わせは1回エサを落す間に何回行なってもOKですので積極的に行ないましょう♪
 まあ、表現を変えると、「数打ちゃ〜当たる」ってヤツですね。

 これでエサを潰される屈辱が少しは減ると思います。
 そして、その聞きアワセの際に黒鯛がヒットすれば、それが自信となり経験値が蓄積されてゆきます。

 尚、止まるアタリが出た時、
 黒鯛がエサをくわえている時間が長ければ アタリと判断しやすいのですが、
 実際には一瞬ラインが止まって再び通常通りのラインの動きに戻るアタリが多いのです。

 この際、『聞きアワセ』が遅れるとエサを吐き出される結果となます。

 以上の様に、黒鯛の止まるアタリはとてもアタリとは思えないものばかりです。
 一般的な魚のように引き込みむアタリは殆んど無いと認識すべきです。

 落とし込み釣りを行う場合は、己の頭の中をリセットし、不自然な動きがあった場合は積極的に『聞きアワセ』を行いましょう。

     画像借用 SANKYOさま

   この文章を読まれた方は【聞きアワセのコツと重要性】へ進みましょう♪