■7月12日(月)
 エサ釣り・黒鯛  せいちゃん


■黒鯛× 30匹
□アタリの数:60〜80発
せいちゃん× 27匹
恵比寿さん× 3匹



■この日の題名: 魚の姿が消える!
「とうとう、この日が来てしまった!」と、今年の黒鯛釣りの終盤を感じた船頭。
全体的にアタリの数が減り、非常に苦しい釣りとなってしまいました。

お客様のセイちゃんは、仕掛けの投入がとても上手い方でべスポジ連荘!
前半から中盤にかけてバラシが非常に少なく、そのお蔭でキャッチ数を伸ばす。

中盤から終盤は、スッポヌケが多くなりましたが、
バラシが少なめのお蔭で、最悪な釣果にならずに済みました。

黒鯛が姿を消した要因は、私の想像ですが、カラスガイが無くなったからだと思います。

カラスガイは、例年8月の高水温で死滅し、その後、9月頃に小さな稚貝が付着し、
日に日に大きくなるはずなのですが、ここ5年ぐらい9月からの稚貝の付着が悪い。

今年は春先に付着するはずの稚貝が非常に少なく、
5月に入っても全く増える様子がありませんでした。

今年の様に春先にカラスガイが付着しなかった事は経験したことがない。
付着の悪さは、東京湾内全域に及びます。

その要因は不明だが、
@春先に雨が多かったからなのか?

A昨年の夏、台風の接近で一気に水温が上昇しカラスガイが死滅した。
カラスガイは、高水温で死滅する前に産卵行動をするらしい。
予期せぬ水温上昇で、子孫を残せなかったのか?

Bオリンピック・カヌー競技場として使用される事となった夢の島の水路。
水路の左右に水門を作り、潮の流れを緩やかにする工夫が施されている。
昨年のニュースで、その場所が水質悪化してしまい、
「活性炭のような物を入れた」との報道があった。
この水路の中の海水は、常に少量ずつ入ったり出たりしているので、
この水質浄化剤が海に悪影響を与えてしまったのかもしれない。

まあ、その要因は、学者さんしかわからない。

そんなこんなで、今年はカラスガイの付着が悪い状況で、黒鯛シーズンとなる。
黒鯛達は、少ないカラスガイとフジツボをガリガリと食べ、お腹を膨らます。
障害物に付着しているカラスガイが、日に日に少なくなってゆく様子が見て取れました。

そして、カラスガイが無くなったポイントから黒鯛の姿が消えてゆく。
そして・そして、魚が釣れていたポイントは、
その殆どがツルツルになるくらい綺麗になってしまった。

今後は、移動してしまった魚を探し、アチコチ走り回る釣り方になりそう。
そうなると、安定した釣果が得られないのが心配。