■6月9日(水) エサ釣り・黒鯛 マスターさん 店長さん

□黒鯛= 31匹  最大:52cm(店長さん)

□マスターさん= 20匹
 47cm, 47cm, 46cm, 44cm, 44cm, 43cm, 43cm
 42cm, 42cm, 41cm, 41cm, 40cm, 37cm, 37cm
 37cm, 36cm, 35cm, 34cm, 34cm, チンコロ
 バラシ=7匹/スッポヌケ=5匹/エサ潰され=1回

□店長さん= 10匹
 52cm, 50cm, 44cm, 43cm, 42cm, 40cm, 40cm, 38cm, 37cm, 34cm
 バラシ=6匹/スッポヌケ=7匹/エサ潰され=なし/ブッチン=1匹

□福の神さん= 1匹(45cm)



■この日の題名: いつもこのくらいアタリがあれば良いのにな〜
東京湾の場合、船からのからしか狙えないポイントを狙ったとしても、一日に50発以上アタリがある事は少ない。

私が船からの黒鯛を狙う落し込み釣りを始め、遊漁船の仕事を始めると共に、この釣りを世間に広まるキッカケを作ってしまったが、遊漁船の仕事を始める前には、一日50発以上アタリがある事はまれだった。

それは、アタリが頻発する状況であっても、風向きの微妙な変化や風の強さで船の流れる方向や速度が変化してしまい、思い通りの攻め方ができなくなってしまうからである。

なので、黒鯛が釣れている時には、黒鯛が釣れ続くように神様に祈るのではなく、風と潮の流れ方が変わることなく維持する事を神様に祈るのが日常の行動だった。


先日お客さんに、「タムラさん、船からの落し込み釣りで一日でどのくらいの黒鯛を釣った事があるのか?」と聞かれた。
答えは「30匹ぐらいかな〜」である。


釣れる条件でも、一人で船を操船し竿を出すには限界がある。
それは、風や潮の流れ方で常に船が動いているから。

逆に船が動かないベタ凪での条件でも黒鯛は釣れる。
しかし、船をオールでこいで強制的に動かすには限界があり効率が悪い。

で、エレキを使ったが釣果が悪くなる事がわかり、使用する事を止めた。
よって、黒鯛がヤルキ満々だとしても、それなりの釣果しか得る事ができなかった。

そして、少し前に更新した釣果情報にも記載したが、黒鯛が良く釣れる時にはバラシとスッポヌケが多くなる。
よって、バラシ対策をこまめに行なったとしてもキャッチできる黒鯛の数はアタリの数に対し半分。

もちろん、アタリの3/2の数の黒鯛をキャッチしたこともあるが、平均するとアタリに対し半数の黒鯛キャッチとなる。
 
なので、
船頭が船を効率よく流してくれる。
黒鯛を狙いやすく黒鯛が警戒しない位置に、船を常にキープしてくれる。
そして、黒鯛がヒットしたら障害物から船を遠ざける事までしてくれる。

こんな条件で、のんびりと竿を出せるお客様がとてもウラヤマシイ。
なぜなら、脱サラして以来、釣り仲間優先で竿を出させているので、一人で竿を出す以外は常に船頭だからだ。


話は変わるが、遊漁船の仕事を初めてからわかったことだが、お客様が、目の前の障害物回りに仕掛けを投入することが、これほどできない事なのかとビックリした。
なぜなら、釣り仲間は、なんの問題もなく簡単にこなしていたからだ。

よくよく考えて見ると、釣仲間は各堤防で黒鯛釣りの名人と言われる有名人ばかり。
また、ヘラブナ釣なども大好きなので、障害物に対し正確な位置に仕掛けを投入する事ができる。

しかしお客様は、竿を振り、仕掛けを目の前に落す事が難しく感じる方が多い。
で、仕掛けを思い通りの場所に投入できるようになるまで時間がかかる。

そう考えると、子供の頃から自分が体験してきた釣りの経験が、今、生かされているから、「なんの苦労もなく仕掛けの投入ができるのだな!」気付かされることとなった。


マスター&店長さんは当船営業開始当初のお客さま。
野島堤防で出会い、当船に乗船されることとなる。
 乗船当初は仕掛けの投入が上手くできず、目の前に黒鯛がウヨウヨしており、仕掛けを投入できれば釣れる条件でも仕掛けの投入ができずに苦戦していた。
で私は、「こうすれば、こんなに簡単に投入できるのに!」なんて言いながら指導していた。

時と共に、今では風が吹こうと上手く投入ができる黒鯛師に育った。
私のチクチク攻撃のお陰か?
今では優秀な黒鯛師に育った事に満足しています。

そんなこんなで、投入技術を身に付けたお二人。
なので、30匹の黒鯛を釣る事ができたが、この釣りに慣れていない方だと釣果は半分ぐらいだと思う。

そうそう、この日は久々に訪問されるマスターさんの為に、店長さんは接待モードで釣を続け釣る。
よってマスターさんに釣れるパターンを続けさせる為に船の立ち位置を一定にし、マスターさんに激アツポイントを譲る釣りに専念させる。

よって店長さんの釣果が半分となる。
まあ、譲っても半分の釣果を得るのだから、優秀な黒鯛師に育ったと感心する船頭であった。
ちゃんちゃん!