■6月6日(日) エサ釣り・黒鯛 ふたちゃん そうちゃん □黒鯛= 16匹 最大:53cm(ふたちゃん) □ふたちゃん= 9匹 53cm, 52.5cm, 50cm, 50cm, 47cm, 46cm, 42cm, 42cm, 42cm バラシ=6匹/スッポヌケ=4匹/エサ潰され=6回/ブッチン=4匹 □そうちゃん= 7匹 51cm, 48cm, 48cm, 44cm, 40cm, 39cm, 38cm バラシ=4匹/スッポヌケ=3匹/エサ潰され=3回/ブッチン=1匹 ■この日の題名: 二代目ブッチンマン、誕生秘話 この日のフタちゃんは、オートリリースモード全快バリバリで黒鯛をバラシまくった。 結果、29打数9安打(9匹キャッチ)となり、試合終了の際、頭をかかえうなだれる事に・・・。 「ガチャピーン!」と・・・。 アハハハハ・・・・(~o~) 船からの落とし込み釣では、バラシとスッポヌケが多い事は仕方のない事です。 私が真剣に竿を出したとしても、キャッチした魚と同じ数のバラシ・スッポヌケ・エサ潰されとなりますので・・・。 そして遊漁船の仕事を始める前、バラシとスッポヌケを減らす為の方法を試行錯誤しながら、一本釣りの漁師生活を続けていました。 その時に学んだ事は、1匹バラシた段階でバラシ対策を行なわないと、バラシ・スッポヌケの問題が続いてしまうとゆう事。 そう、バラシやスッポヌケが多い時には、いち早くバラシ対策を施す事がキャッチ数を増やす秘訣なんです。 そして、その日の状況から黒鯛をキャッチしやすいパターンとしにくいパターンが見えてきます。 で、上手くツボにはまれば高確率でキャッチできる事になるんです。 なので、バラシ・スッポヌケが多い時にはお客さまにバラシ対策をお話しています。 しかし結果は、なかなか実践してくれないのが現状です。 そう、全てのお客さまが、私が今まで実践していたバラシ対策を実践してくれないんです。 その理由は簡単! ハリを結び直すのが面倒だからとの理由と、普段使用しているハリに絶対の信頼を持っているからです。 そう、「このハリを使えば、普段は時々しか黒鯛をバラさないから」と、その経験がハリ交換を躊躇させます。 尚且つ、 揺れる船の上であり、 年と共に老眼で見えにくくなり、 早く仕掛けを投入し、1匹でも多くの黒鯛を釣りたいとの気持ちが優先し、 早く仕掛けを投入しないと、相棒に釣られてしまう不安感を持つ。 まあ、私は漁師であり、生活をするには1匹でも多くの魚をキャッチしなければならないとの条件で釣りをしてきました。 なので、竿を持ったら常に完璧を目指しています。 しかし、レジャーとして釣りを楽しまれているお客さまに、「完璧なバラシ対策をしろ」と申し上げられないのが現状です。 それは、釣りを楽しむ事を目的として乗船されているのですから・・・。 なので、乗船されたお客様にはウルサイ事は言わずに好きなようにさせています。 でも、黒鯛釣が大好きで漁師になった私。 好条件でヤラレまくるお客さまの姿を見ていると自分でも竿を出したくなります。 ウズウズ・ウズウズ、ウブブブ・・・我慢・我慢と・・・脳に言い聞かせています。 (~o~) 俺も福の神丸のお客さんになり竿を出したいな〜。 ちなみに、当船に何度か乗船された方は思うはず。 当日の状況により、黒鯛をキャッチした時のハリのかかり位置が違うことを。 「今日はカンヌキや唇に良くかかるな〜」 「今日はタモ入れした後に、ハリが自然に外れる事が多いな〜」 「今日はツブのエサを割らずに、そのままの状態でハリがかりしていることが多いな〜」 などと、同じポイントを攻めても日によって黒鯛をキャッチした時の状況が異なります。 その理由は定かではありません。 潮の流れや風向きの問題、竿の調子の問題、聞きアワセのタイミングの問題、黒鯛の活性の問題など、あやゆる事が想像できます。 この事から、当日の状況によってハリのかかり方が違うとゆうことです。 なので、自分のお気に入りのハリを使lった場合、良い結果を生む事もあれば悪い結果になる事もあるのです。 なので、当日はどこのメーカーのハリを使い、何号のサイズにするか、もっと悩んで色々と試してもらいたいです。 そうそう、この日の題名である、「二代目ブッチンマン誕生秘話」なのですが、 この日、フタちゃんは4匹の黒鯛をブッチンしてしまいました。 アハハ・・・ 1匹はしかたがありませんが、その内の3匹はブッチンせずに済んだ可能性があるので、 フタちゃんには申し訳ありませんが、この場で当日の恥じを読者の皆さんにご披露しましょう。 1匹目のブッチンは、黒鯛がヒットした後、嬉しさのあまり余裕のヤリトリをしてしまった事が原因。 頭の中では、 『聞きアワセの後、障害物から黒鯛を引き離すことに成功! この距離なら大丈夫、切られない!』 『ヒットした黒鯛のサイズは、このノソノソ感と重さから45〜50cmぐらいかな〜?』 『いや〜楽しい、黒鯛のノソノソした引き具合は最高!』 なんて思いながらヤリトリしていると、船頭の一言が! 船頭:「そんなにノンビリとヤリトリを楽しんでいると、黒鯛に主導権を取られて切られるよ!」 とアドバイスした数秒後、黒鯛は障害物に猛突進! 私の言葉通りブッチンとなる。 で、フタちゃんの頭の中で描いていたと思われる事(上の青文字の事)を話すと、 フタ:「アハハ、その通り!」 「ポツポツと黒鯛のアタリがある好条件」 「数分前、2匹続けて黒鯛をキャッチ! 相棒のソウちゃんもキャッチ! 嬉しさ絶頂の時でしたので・・・」 「黒鯛の釣れそうな場所を想像し、予想通りの場所へ仕掛けを落し、予定通り黒鯛がヒット!」 「嬉しさのあまり、ヤリトリを楽しんじゃいました!」 「船長、俺の心の中、読めるんですか?」と言われる。 船頭:「アハハ・・・、インチキ占い師だからね!」 「実際には、ヤリトリの姿が障害物から黒鯛を引き離す強引さが足りなかったから、楽しんでいるように見えたんだよ!」 「このヤリトリを楽しむスタイル、初代ブッチンマンさんに良く似ているんだよね〜」 「で、油断している時に限り、黒鯛に逃げるチャンスを与えてしまい、結果止められなくなるんだよ!」 「船からの釣ではいつ大物がヒットするかわからない」 「黒鯛がノソノソしている時に、できる限り障害物から黒鯛を引き離すことが重要」 「また、ノソノソしている黒鯛の場合、竿に伝わる重量からは大きさが想像できない」 「もしかしたら60UPだったのかもしれないんだよ!」 「私が60UPと日本記録と思われる黒鯛をヒットさせた時は、聞きアワセの後、ノソノソ状態のまま簡単に水面に浮いちゃったんだから」 「なので、45〜50cmの魚に思えても、黒鯛の姿を目視するまでは油断したらだめなんだよね〜」 「それに、黒鯛釣ではヤリトリの最中のハリハズレが多い、キャッチ数を伸ばすにはできるだけ早く取り込むのが良い」 フタ:「ハァ〜、残念、今後は油断しないぞ〜!」 となった。 で、この後、黒鯛を1匹キャッチ成功!\(^o^)/ だがこの後、フタちゃんに、幸運と不運が襲いかかる。 船頭:「黒鯛を何匹かキャッチした後は、ハリの結び目が劣化するから結び直した方が良いよ!」 「そうしないとブッチンしちゃうよ!」 「一般的には、1匹キャッチしたら結び直すのが基本なんだから・・・」 フタ:「了解です。 アタリが多いので、つい基本をさぼっちゃいました」 「目の前のポイントを探り終えたら結び直します」 で、釣り開始。 一投目、予想通りの場所へ仕掛けを投入し黒鯛がヒット! 今度の魚は大きいそう。 竿の角度は最高なのだが、かなり強い締め込みのようで半円を描く。 ガガガ・ガガガとラインを出される。 一瞬猛突進が止まったがリールを巻ける状況ではなく、竿は半円を描いたまま。 再びガガガ・ガガガとラインを出されブッチン! オーノー\(-o-)/ 仕掛けを回収するとハリの結び目から切れており、ハリスの先端はブタのシッポ状態だった。 全員:「ア〜アッ、やったった! 今の魚、デカそうだった! いや〜参った」 船頭:「仕掛け投入前、基本通りハリを結び直していれば今の黒鯛をキャッチできたかもしれないのに!」 「大物はいつヒットするかわからない」 「なので、いついかなる時に大物がヒットしても良いように、常に仕掛けは完璧状態にしておくべき」 フタ:「おっしゃる通りです。 基本をサボっちゃいけないことが良くわかりました」 「う〜クヤシ〜〜 今の黒鯛、何センチだったのだろう? 姿を見たかったな〜」 「でも、船長に言われたスグ後に切られるとはね〜 ガックシ」 で、次のポイントへ移動途中。 船頭:「大物がヒットした仕掛けはハリスの劣化が考えられる」 「ハリス交換が基本 ついでにハリスとラインの結び目も結び直すべき」 「俺だったら、ラインチェックの後、ラインを1mくらい切って結び直すけどな〜」 フタ:「取り合えずハリを結んじゃったので、次のポイントだけこのまま探っちゃいます」 「その後、ラインチェックとハリス全交換します」 で、ポイント到着。 またもや一投目にフタちゃんにヒット! そう、ヒットポイントの読みが的中しているのだ。 で、障害物からの引き離しに成功。 竿の曲がりとヤリトリの姿から、40〜50cm級の黒鯛のように思える。 しかし、極普通のヤリトリの最中にブッチン! 全員:「アレレ? そんなに強く引っ張っていないのに!」 仕掛けを回収すると、今度はハリスのド真ん中からブッチンしていた。 船頭:「ア〜アッ、やっちゃった! だから、全交換した方が良いと言ったのに!」 フタ:「トホホホホ・・・ 返す言葉もございません」 「俺って、なんてヘタッピなんだろう」 となった。 チャンチャン♪ 今回フタちゃんが犯した3回のブッチンは、他のお客さまも同じ事を良くします。 とゆうか、当船におけるブッチンの大部分が、危機的な条件で障害物にラインがこすれて切れたものでなく、釣り人の技量の問題で切れてしまったものです。 で、この問題は釣り人の意識の問題ですので対処は可能なのです。 ○ハリの結び目から切れる問題= 魚を1匹釣ったらハリを結び直す ○根かかりして強引にラインを引っ張った時= ハリ先チェック ハリス全交換 ラインとハリスの結び目も結び直す ○大きめの黒鯛を釣りった場合= ハリスの劣化を考え全交換 ラインとハリスの結び目も結び直す ○黒鯛がヒットした時の竿を寝かせる角度= 魚を誘導するイメージができていればどんな状況でも対処可能 ○黒鯛がヒットし障害物にハリスやラインが接触した時= 秘伝の出ておいで釣法にヤリトリを変更 ○その他:ヤリトリの問題 魚がヒットした事に浮かれヤリトリを楽しんでしまうと、バラシの危険性が増す。 障害物から引き離すまでは決して楽しんではいけない。 結果、魚に主導権を握られ障害物に猛突進され、止める事ができなくなりブッチンとなる。 ちなみに、過去お客さまが、黒鯛を障害物から5m以上引き離したのにもかかわらず、再び障害物に猛突進され切られた事が3,4回あります。 なので、魚の大きさを目視するまではどんな引き具合でも大物と考え、最後の最後まで気を抜いてはいけません。 ヤリトリを楽しむ釣りは堤防だけにしましょう。 ○その他:仕掛けの投入位置の問題 障害物の位置・仕掛けの投入位置・船の位置が悪いのにもかかわらず釣り続け、黒鯛がヒットした瞬間に切られる問題は、 『黒鯛がヒットしたらどうなるか』をイメージできていない方がよくやるミスです。 なので、『その場所で黒鯛をヒットさせたらどちらに竿を寝かせ、どのようなヤリトリにするべきか』を想像しながら釣りをする事が重要となります。 実際、この様な体勢の悪い場所で黒鯛をヒットさせた場合、釣り人はヒットした瞬間に大慌て、竿も立てられず一瞬で切られます。 対処方法簡単で、狙い目と狙い方を変えればOK。(対処方法は船中で説明) 最後に、私がお客さまの恥を公表してまでバラシ対策を記載する理由は2つあります。 一つは、優秀な黒鯛師に育ってもらいたいから。 そう、プロフェッショナルになって、どんなフィールドでも黒鯛をジャンジャンバリバリ釣ってもらいたいからです。 二つ目は私が漁師になった夢をお客さまに叶えて欲しいからです。 その夢とは、日本記録の黒鯛を釣る事。 竿を出すことができなくなった今、自分自身で夢を叶えることができなくなりました。 なので、大物をお客さまに釣ってもらいたいのです。 障害物回り、しかも2号のハリスで大物を釣るには限界があります。 しかし、運が良ければキャッチできるチャンスは十分ありますので、常に完璧な仕掛けで黒鯛と勝負して欲しいのです。 大物の黒鯛を釣る事は単なる夢ではありません。 現に何度も大物を目撃しているのですから。 そう、大物の黒鯛とバトルするチャンスは乗船された皆さんにあるのです。 黒鯛師の皆さん、記録的な大物を釣って見たいでしょ! それなら、常に大物と渡り合える道具と仕掛けで望みましょう。 まあ、どこまでやるかはお客さましだい。 妥協しちゃってもOKですので、ご自分のスタイルで黒鯛釣りを楽しんで頂ければ幸いです。 でも、フタちゃんがブッチンした黒鯛、 あの竿の曲がりとのされ具合、そしてラインの出され方、大物だったような気がするな〜。 チクチク! (~o~)b |
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