■6月1日(火) エサ釣り・黒鯛 クロスケさん なべちゃん

□黒鯛= 17匹 最大:50cm(なべちゃん)

□クロスケさん = 10匹
 47cm, 47cm, 46cm, 46cm, 45cm, 44cm, 43cm, 42cm, 42cm, 39cm
 バラシ=1匹/スッポヌケ=5匹/エサ潰され=5回

□なべちゃん = 7匹
 50cm, 47cm, 46cm, 43cm, 43cm, 39cm, 35cm
 バラシ=6匹/スッポヌケ=5匹/エサ潰され=なし/ブッチン=4匹 

□福の神さん = バラシ=1匹/スッポヌケ=1匹/ブッチン=1匹



   


■船頭のボヤキ
海水のニゴリ具合は薄ニゴリだったが、ポツポツと黒鯛の反応があり、マアマアの釣果となりました。
ほっ、良かった!

当船の釣果情報をご覧になっている方は思うはず。
なぜこれほどバラシ・スッポヌケ・エサ潰され・ブッチンが多いのかと・・・。
で、「ヘタッピなやつらだな〜。 俺ならもっと沢山釣ってやるぜ!」と・・・。

このバラシやスッポヌケなどが多い理由は色々ありますので、この機会にご説明しましょう。

エサ潰されの屈辱が多い理由は、
堤防での釣りでは自分で竿先を下げる動作で仕掛けを落しますが、船からの場合は、船から少し離れた場所を狙うことが多いので、イメージ的には沖目狙いのような感じとなります。

もちろん、海水のニゴリが良い時には堤防での落とし込み釣りのように、竿を下げる動作で狙うこともあります。

堤防の場合はラインを上や横から見ているので、ラインに異常があった場合の判断がしやすいのですが、船からの場合は水面に浮くラインの変化でアタリを取る事が多くなりますので、微妙な変化を見落としやすくなります。

普段から沖目狙いの遠投をする釣り方をされる方や、水面にラインを浮かべる釣り方をされている方はアタリの判断が良くできるのですが、慣れていない方は、波・風・潮の動きなどの条件が複雑に重なり合うとエサを潰される回数が増えます。

また、揺れる船の上からの釣りとなりますので、この釣りに慣れるまではエサ潰されなどの屈辱に絶える必要があります。


バラシとスッポヌケについては、
堤防の場合、魚がヒットしたら竿を真上に上げてのアワセ及びヤリトリとなりますが、船からの場合、斜め方向へのアワセとヤリトリが増えるので、ハリが黒鯛の口から外れる事が堤防に比べ多くなります。

  

また、障害物の横を狙う時には、ヒットした黒鯛を障害物から引き離す為に竿を横向きに寝かせますので、更にハリ外れの危険性が増します。
同時に、お客さんが黒鯛をヒットさせたら船頭も障害物から船を遠ざける行動に移りますので、黒鯛を船の真下に寄せるまでバラシの危険性が高くなります。


私の経験ですが、堤防でのハリ外れが多発するタイミングは『タモ入れ直前』が多いので水面で黒鯛をバチャバチャさせずに取り込むのが良い方法です。
良く、「黒鯛の頭部分を水面に少し出し、空気を吸わせるのが良い」と言いますが、黒鯛の落とし込み釣りの場合はお勧めできません。

なぜなら、ハリが唇やカンヌキに刺さっておらず、ハリ先が歯の部分にチョコット引っかかっている場合が多いので、黒鯛を水面で暴れさせるとハリ外れの原因となるからです。

船から釣りの場合も水面で暴れさせたくないのですが、実際には、障害物から強引に引き離す時にバチャバチャさせることが多くなります。
なので、バラシが多発するタイミングは、黒鯛がヒットしてから2〜5秒間が非常に多く、その後も船の真下に寄るまで危険な状態が続きます。


ブッチン(ラインブレイク)については、
釣り人の技量の問題、釣り人の性格的な問題、魚をヒットさせた時の障害物の形状と距離による問題、船と障害物との距離による問題、切られる危険性のある障害物周辺をあえて狙う釣り方の問題などがあります。

釣り人の技量の問題は、
ハリスの強度を考えたヤリトリができるかがキモとなります。

例えは、1.5号のハリスはどこまで引っ張ったらラインブレイクするかを理解している方であれば問題はないのですが、実際には、魚の猛突進でラインを出し遅れブッチンしたり、竿の角度が悪くてブッチンしたりします。
逆に、魚の猛突進でラインを出しすぎてブッチンしたりすることもあります。

釣り人の性格的な問題は、
根ガカリした時など、ハリスのチェックを行なわず、ハリスにキズが付いたまま釣りを続ける性格の方です。

また、黒鯛をキャッチした後はハリの結び目に付加がかかり切れやすくなっていますので、基本的に結び直すかハリを交換するのが一般的な常識です。
しかし、堤防の釣では結び直す方でも、船からの釣では面倒だから結び直さない方が多いです。

その理由は3つあり、
アタリが多いので、「もし切れちゃっても次があるさ!」との気持ち。
揺れる船の上で結び直すのが面倒。
早く竿を出したいので、結び直す時間がもったいない。
同様に、結び直す間に相棒に釣られるのは悔しい。
などの理由で結び直さない方は多いです。

魚をヒットさせた時の障害物の形状と距離による問題は、
切られる危険性の高い障害物では、黒鯛がヒットした瞬間に、いかに障害物から引き離すかがキモとなります。

この引き離しのタイミングが遅れると、黒鯛は危険な状況を避ける為、障害物向かって猛突進します。
よって、竿の角度が悪かったり、魚を強引にひきずり出そうと思うとブッチンします。

対処方法は色々あり、お客様には説明しているのですが、実際には頭の中で理解していても身体が上手く動かないのが現状です。

船と障害物との距離による問題は、
船の流し方によっては先頭で竿を出す方優先の釣り方となり、2番目で竿を出す方にとってはヤリトリのしにくい立ち位置になる場合があります。

ヤリトリがしにくい位置では、黒鯛がヒットした後の竿捌きが重要となりますので、どのように狙うかをお客さまに説明しています。

とは言え、船頭の繰船が上手くゆかなかった場合、障害物と船との距離が狭まり、回避できない状況になる場合もあります。
実際には、何度も乗船され経験を重ねる事により、この危機的な状況を回避する方法を身に付けるしかありません。

切られる危険性のある障害物周辺をあえて狙う釣り方の問題
黒鯛は、ごちゃごちゃした形状の障害物が大好きです。

その理由はわかりませんが、他の場所に比べ、波や風の影響でゴハンとなるエサを高確率で捕食しやすいからだと思います。

この様な場所を狙う場合は、特別な投入方法と、魚がヒットした際に行なう秘密のヤリトリ(出ておいで釣法)で黒鯛を障害物の外へと誘導します。
しかし上手く誘導できないことや、船をその場に留める事ができない条件があり、立ち位置の関係から切られることがあります。

本来、黒鯛を愛する我々は、ハリを付けたまま放流する事を極力避けたいので、ブッチンする行為はできる限り自重するべきです。

しかし、複雑な障害物においても秘密のヤリトリをすれば7〜8割の確立で魚を誘導できます。
なので、投入の技術を持っている方には、この様な場所を積極的に狙うように指導しています。


お待たせしました。 船頭のボヤキ特集です。

なべちゃんのブッチン×4回はそれぞれ理由がある。
まずは、この日の初ヒットがブッチンから始まった。

2番目で竿を出し、船と障害物との距離が近かったので、ヤリトリの際、障害物にラインが接触しブッチン!
先頭で竿を出しているのなら竿を横に倒すことにより簡単に対処できる立ち位置であるが、2番目では難しい立ち位置だった。

とは言え、回避する手段もあった。
ナベちゃんは魚がヒットした時に船首に立ったままであり、竿先を上に向けたまま。
このヤリトリをせずに、急いで竿を横に寝かせ船の後ろへ歩けば対処できたと思う。

2匹目のブッチンは、ヒットした黒鯛が障害物に猛突進し切られた。
しかし、これも対処可能だった。

仕掛けの投入位置、聞きアワセのタイミング、ヒットした瞬間の竿の角度など色々と問題がある。
で、この時ナベちゃんの竿の角度は最悪で、あえて障害物の方向へ魚を誘導するような方向へ竿を寝かせてしまった。

本来、障害物から引き離す方向へ竿を倒さなければならないのにもかかわらず・・・。

そう、頭の中ではこの単純明快な事を理解していても、黒鯛がヒットした瞬間は熱くなり冷静でいられなくなる。
よって、竿を寝かせる角度など気にせずにヒッパリッコしてしまう。

この事は他のお客さまも皆同じ。
唯一、常連のアメちゃん・マスターさん・店長さんのみ、竿の角度を考えたヤリトリを行ない、危険な状況では秘密のヤリトリである『出ておいで釣法』を多用する釣り師に育った。

他のお客さんにも素早い対処ができるよう指導を続けているが全く上達しないのが現状である。
多分、「竿の角度がドウダコウダ、投入位置とタイミングが悪い」と指導しているので、「ウルサイ船頭だな〜」と思われているはず。

しかし、ブッチンしなくても良い状況でブッチンされる姿を見ていると、黒鯛が可愛そうでしかたがない。
また、乗船された方には多くの事を学んで帰ってもらいたいので、状況に合わせ釣り方のコツをレクチャーしています。

で、3匹目のブッチンは、ヤリトリの最中にハリスの中間からラインブレイク!
このブッチンは己のミス。
ハリスのチェックをまめに行なわなかったことが原因。

で、4匹目のブッチンは、ハリの結び目からライングレイク(ブタの尻尾状態)だった。
このブッチンも己のミス。

この前に黒鯛のキャッチかバラシ・スイッポヌケなどをしており、ハリを結び直す行動をしなかった。
なので、強引なヤリトリをしていないのにもかかわらずブッチンとなった。

今回、なべちゃんの恥ずかしいところを暴露したが、この記事を読んでいるあなたも同じような経験をしているはず。
で、あの時ああしていれば良かったと後悔しているはず。
後悔しない方はあなたの性格的な問題なので、お好きなように黒鯛釣りを楽しんでください。


で、当日、なべちゃんは己のミスでダメダメモードに突入!
結果、ショボイ釣果で終わる。

ナベ:タヌキ船頭、ヒドイな〜適当なことばかり書いて!
船頭;アハハ・・・

ナベ:この日は貴方のせいで調子が悪くなったんですよ!
船頭:俺のせい?

ナベ:そうです。 
それに、ブッチンしないためのコメントを書いているくせに、人の竿をブンドリ、魚をヒットさせてブッチンしたじゃないですか!
船頭:アハハ・・・、その通り。

ナベ:ほんと、福の神丸の船頭はヒドイ人、皆さん、船頭に竿を取られないように注意しましょう。
それと、インチキ占い師のような、釣り方のコツについての話にだまされないよう注意してね!
それに、釣果情報のコメント、適当な事ばかり書いているので信用しないように!

船頭:アハハ・・・、その通り、真実なので言い訳できない。
でも、ブッチンしてしまった時の船頭の言い訳ですが、この時クロスケさんに黒鯛がヒット!

本来タモ入れは私が行ないますが、潮の流れや風・波の影響で障害物に船が寄る可能性のある場所では、お客さまにタモ入れを任せます。

そう、船をブツケルわけにはいかないし、場所によっては一瞬の行動の遅れが原因で障害物から船の離すことができなくなり船を壊す危険性があるからです。
この様な危険性のある場所では常に障害物との距離を把握し操船しなければならないので、同乗者にタモ入れを任せます。

この時、船が障害物に近づくスピードが遅かったり回避可能の条件が揃った時、一瞬、船頭に竿を出すチャンスが巡ってきます。

で、私が仕掛けを投入すると簡単に釣れちゃうんです。
で、お客さまからは、「竿を出したいからタモ入れを任せたんでしょ!」とイヤミを言われます。(~o~)

で、実際には、障害物と船との距離を常に見ていなければならないので仕方ないんです。
で、「では、なぜ竿を出すのか」と言われると、竿を出せるチャンスは滅多にないので、こんな時ではないと出せないんです。

なので、竿を出したいからタモ入れを任せることは決してありませんのでご理解ください。
この事は皆さん自身が操船すれば理解できると思いますが、船が障害物に近寄ることがどんなに危険であり、対処が遅れればどうのような災難が待っているか体験できると思います。


そうそう、先日お客さまの店長さんに言われたのですが、「タムラさん、竿を出すとホント数回仕掛けを落しただけで良くヒットさせるよね!」と言われました。

まあ、天才だからね!
ちなみに、この後の釣果情報にも私の写真がチョコチョコと登場します。

でも、釣る為の秘訣を皆さんに教えてもなかなか実践できないのが現状。
私の教えを実践すれば釣果倍増間違いないのにな〜。
 
ナベ:ハイハイ、わかりました。 貴方は天才ですよ! ハイハイ。
船頭:その気の入らない返事、俺の事をインチキ占い師って思っているでしょ!

ナベ:もちろん。 上でカッコイイ事ばった書いているけど、最近タムラさんヘタッピになったよね!
船頭:おっしゃる通り。竿を出す機会が減ったので、仕掛けの投入や糸裁きがヘタクソになった。

ナベ:皆さん聞いてください、この船頭、黒鯛のスッポヌケやブッチンを俺の竿のせいにするんですよ!
信じられん! 

極めつけは、釣りをしている俺の竿を強制的にブンドリ仕掛けを投入。
この時、投入ミスでラインをカキガラに引っかけた。
で、簡単に外れずにラインブレイク。

で、この時の船頭の言い訳は、「竿が悪い」だって!
皆さん、信じられます?

で、結果、仕掛けの全交換となる。
で、次の言い訳が、「はじめからラインにキズが付いていたのでヘンな所で切れちゃうんだよ! 魚がヒットした時に切れないで良かったね! 俺に感謝しろ!」だって!

もう、メチャクチャ、これが福の神丸のタヌキ船頭の正体です。
それに、クロスケさんのタモ入れの時、俺の竿で黒鯛をヒットさせブッチンした時のコメントもメチャクチャ。

「リールにラインが絡んだのを直している時にヒットし切られた。 なんでリールにラインを絡めたまま竿を置いておくのか? なべちゃんのせいで切られた! もう、どうしてくれるのよ!」だって!

ばっかじゃない、投入する前にラインの絡みがないかチェックするのが常識。
そんなこと、俺のせいにしないでよ!

それに、ヤリトリの時、船が障害物に近づいちゃって竿を横に寝かせることもできなくなっちゃった。
あ〜恥ずかしい!

あの時、「タモ入れは俺がやる」と言って変わってくれれば、あの魚は俺が確実にキャッチしていたのにな〜。
この日は、こんなイジメにあい調子を崩した。
全部、船頭のせいだ!

船頭:ギャハハハハ・・・
おっしゃる通り、言い訳の言葉もございません。
ご迷惑をお掛けしました。

てな感じで、船の上ではアホな会話とイタズラばかりしている船頭でございます。
もちろん、こんな悪さをするのは常連のお客さまの時だけ。
普段は、模範演技と称し、釣り方のコツを親切丁寧にお教えしております。
チャンチャン♪